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二冊の本

Posted by eft17 on 06.2012 本・作家 2 comments 0 trackback
二冊の本困ってる人
     大野更紗著「困ってるひと」    三浦知良著「Dear KAZU」

首や肩のことがあるので恐る恐るだけれど、どうしても読みたくて買った本。
二冊ともつい夢中になって読んで、後で肩こりと首の痛みが酷くなった。
でも気分よく読めて後悔はない。


「困ってるひと」はテレビで紹介され、著者も紹介されているのを観て気になった。
もし次女の生きる力になるようなら読ませてみたいと思った。
難病も難病。
二十代女性が聞いたこともない病気と戦う姿は、著者の筆力によって明るく強く描かれている。
お涙頂戴物とは一線を画す。
淡々と、と言うのとも違う。
冷静に且つ大胆さと明るさ(開きなおざるを得ないかもしれない)と闘志を感じる。
心の強さ、頭の良さ、何よりとてつもなく素晴らしい書き手だと感じる(って、私批評家でもないのに上から目線^^;)

深刻な問題や場面を、ついつい笑わされて読み進み、でもとても考えさせられる。
だけど、次女には向かない本だった。
強く優秀すぎる著者の姿は次女には遠く感じるとおもう。
難病で働けず、医療費も大問題の彼女だけれど、この本の印税で少しは息が付けたのでは・・・と、一安心。
彼女の書く才能はきっと今後も本を書けるだろうし、収入になると思う。


「Dear KAZU」
55人の人がカズに手紙を書き、それに対する返事として彼が書くという形だけれど、書簡集と言うのとは違う。
多分連載物で、編集者が三浦知良を良く知る、かつての監督やチームメート等に依頼して彼宛に手紙を書いてもらったものに、彼が返事を書いているのだと思う。

”カズ”この名前の偉大さに改めて気付かされた。
彼の名前も知らない頃、勿論W杯もJリーグも知らない頃だから相当昔。
ブラジルを紹介する番組だったと思うけれど、何気なくテレビを観ていたら、
サッカーのために一人でブラジルに渡った日本人少年が、凄く評判になっていると言うようなことで紹介されていた。
その姿がとても印象的で、気になった。

その数年後、その少年が日本に戻ってテレビ画面に写った。
その日から、ファンと言うのとは違う。
でもどこかでいつも気になっていた少年が、いつの間にか40代。

彼が心底サッカー人間であることや、サッカーを通じて成長をしていることが良くわかる。
こよなくサッカーを愛し、その彼を又回りの人たちが愛し、尊敬している姿が見えてくる。
ラテン系の明るさ陽気さと、日本的なものが程よく混ざったワイルドさ。

55人の手紙から、若かりし頃のやんちゃぶりや、どんな時もサッカーに対し真摯に向き合っていた(いる)彼の姿が浮かぶ。
W杯に選ばれなかった時のことも、彼が相手に返事を書くという形で、読み手(相手と読者と両方)にきっと真実の気持ちだろうと感じさせる。

今の様に、チームに籍を置いたまま自国の選手として呼び戻され戦うことの出来る環境であったら・・・
又別の”カズ”になっていたのだろうと思う。
でもその後、中田をはじめとする選手たちが、外国のチームに選手として迎えられる様になったことや、日本という「サッカー未開国」を世界的なレベルに持ってきた事の功労者であることにかわりはない。


この二冊共に最初は別のところで書かれたものであるのが面白い。
読者からの「単行本に!」の声に、出版社が出した本。
二冊共に心に残る本。
でも断捨離精神でもうAm〇zonで売ってしまった。
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白銀ジャック

Posted by eft17 on 29.2011 本・作家 2 comments 0 trackback
      東野圭吾
先だってこふでさんの所で東野圭吾「白銀ジャック」は読まないと書いたところ、偶然にもその日、東野圭吾ファンの次女のお見舞いにと、「白銀ジャック」と「あの頃の誰か」の二冊が届いた。
私も次女も読む気は無かったのだけれど、折角だからとスノーボードをやる次女が先ず読んで、最初はやはりつまらないと言っていた。
でも途中からぐんぐん面白くなると・・・。

私も読んでみた。
最初がどうも食いつきの悪い本。
東野圭吾物を読んでいる感じがしない。
でも中盤、事件が動き出してからは東野圭吾真骨頂という感じでグングン惹きつけられた。
折角ひきつけられているのに、後半、あちこちに散りばめられた怪しい登場人物が散漫さを作っている感じが否めない。

CS放送でよくスノーボード大会を見る。
面白い。
この本を読んでいると、その感じが蘇る。
ただ最後、一体誰が主人公だったの?という思いが残った。


本好き

Posted by eft17 on 27.2010 本・作家 2 comments 0 trackback
自他ともに認める読書好き。
と言うより、かつては文字中毒だった。
子育て中も、テーブルに読み物があれば、ありさえすれば落ち着いた。読書1


幼い時には親の本箱の本を読みふけり、意味もわからないながらいっぱし大人の気分だった。
中・高と文学少女ばりに、いわゆる内外の古典を読んだ。

働くようになった時が、松本清張の時代。
推理小説の虜になった。
そのせいか、社会派とかサスペンスの言葉に弱い。ついつい買ってしまう。
で、自分でもそういう本が好きなのだと思っていた。

読書2

ipadの青春文庫。
著作権切れになった本の宝庫。
つまり古典や、古い本が読み放題。
毎日読んでいて気づいた。
私は別にサスペンス好きという訳ではないようだ。
たまたま大人になって手にした本がそういう種類だったということらしい。


夏目漱石、芥川龍之介、森鴎外、太宰治等々、旧仮名遣いではあるけれど読むと面白い。
本とか文学とかと言うのはこういうものか・・・と感じたりする。
若い時にはそういう本を硬いとか古臭いとか、学校で読む本と思っていたけれど、深い。
何度でも読みたくなる本が多い。
伊藤左千夫の「野菊の墓」も、もう何度目?と言うくらい読んで内容も知っているけれど、それでも心を打つ。


最近の作品はストーリーの面白さが最優先なのか何なのか、読んでいる時は面白いと感じ、興奮もするけれど、何度も読んで心の中で大切にしておくと言うような感じのものにあまり出会わない。
もしかするとこれは心も老いて来た読み手(私)の感性に問題があるのかもしれないけれど・・・。


太宰を読む

Posted by eft17 on 05.2010 本・作家 2 comments 0 trackback
太宰

いろいろあって心塞ぐ間、毎日本を読んでいた。
映画は観ている間はいいけれど、帰り道がかえって辛い。
それに本当は画面に心が向かない。入り込めない。
外に出ず本を読むほうがいい。
最初は字の上を気持ちが滑っていく。
でもいつの間にか読んでいる。



太宰治作品がとても心に響いた。
ipadを間違えてクリックして太宰作品を読むことになったのだけど、「あれっ?」って感じ。
昔若い時に読んだはず。
その時には沢山の人が”太宰作品”を好きということが理解できなかった。

「走れメロス」等の子供向けは確かに良いと思うものもあったけれど、大人向けは少しも良い印象を持っていなかった。
負け犬のグチ文学(ひどい言いよう)と思っていた節がある。
こちらに読み取る力が無かっただけ。


[今回感じたこと]
文章が美しい。
それでいて気取っていない。
辛く苦しいことを書いていても、どこか突き抜けた明るさが漂う文章は気持ちが良いし、何故か赤裸々に自分の心を書いていると感じさせる。
本当の意味で”上品”とはこういうことではないかしらと感じさせる気取りの無い文章で、嫌味にもなりかねない事もしっかり書き込んでクッキリと心を描き出してゆく。
下品になりかねないユーモアも、とてもいい感じに明るい。動く本 動く本


「津軽」も「グッド・バイ」も「女生徒」も「人間失格」もその他有名無名の作品を次々読んで、ファンになった。
自殺や女性問題や家との確執のようなことの印象が強すぎて、彼を暗い作家と思っていたけれど、そして確かに自殺をしたけれど、けして暗い作家ではなかったと感じる。
どの作品も”自殺”ということをアッサリと感じるほど簡単に書いているけれど、それを軽薄なものとは感じさせない。
一人称で書く作品が多く、それはまるで自分宛の打ち明け話のように真っ直ぐ心に入ってくる。

同じ作家の作品を続けて読むと飽きるものだけれど、太宰作品について言えば、飽きない。 太宰2

次々読みたくなる。

NHKで宮崎あおいがやっていた「純情きらり」の原案が太宰の娘津島裕子と聞いて違和感があったけれど、今ならなるほどと思う。
   
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